FAMILY MAGAZINEアンパンマンのオープニングテーマに関する驚きの雑学
1988年からテレビでの放送が開始され、30年以上にわたって愛される日本を代表するアニメの一つ「それいけ！アンパンマン」。
そのオープニングテーマである「アンパンマンのマーチ」はアニメが始まった当初から変わらず使い続けられています。
今回はその「アンパンマンのマーチ」関する雑学をまとめてみました！
①アニメのオープニングで流れているのは２番
アンパンマンのオープニングといえば、
みなさんが知っているAメロの歌いだしは
“なにが君のしあわせ”という歌詞だと思います。
実はこれは「アンパンマンのマーチ」の２番の歌詞なのです。
なぜ１番ではなく２番の歌詞が使われているのでしょう？
Wikipediaによると
“1番の詞に「胸の傷」など子供向け番組にはそぐわない表現があるため”
とのことでした。
これは作者のやなせたかしさんの考えなのか、アニメ制作者の考えなのかはわかりませんが、子どもには重たい表現ですね。
１番には、他にも“なんのために 生まれて なにをして 生きるのか”
など生きることに関する重い歌詞も出てきます。
また、２番のサビの部分の歌詞も見てみると
“そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけが友達さ“
みんなを思いやる正義のヒーロー像が思い浮かびやすい歌詞ですね。
子どもたちに人気のアンパンマンには合っているといえます。
他にも、やなせたかしさんは「愛と勇気だけが友達さ」が一番伝えたかったとラジオで言っていたという情報もあるのですが、（Yahoo！知恵袋より）
ただ、Yahoo！知恵袋１件のみの情報なので、信憑性は微妙なところです。
②「アンパンマンのマーチ」はやなせたかしさんの弟さんへ送った歌？
ネット上で必ずと言っていいほど出てくるのが「アンパンマンのマーチ」は特攻隊として亡くなったやなせたかしさんの弟さんに捧げた歌だということです。
“今を生きることで あついこころ燃える だから君はいくんだ ほほえんで“
“だから 君はとぶんだ どこまでも”
の歌詞を見ると特攻隊が思い浮かぶのかもしれません。
しかしこれについてはやなせたかしさんが著書『ぼくは戦争は大きらい』で否定されています。
“ぼくはそんなつもりはなかったのですが、「アンパンマンのマーチ」が弟に捧げられたものと指摘する人もいます。
”（『ぼくは戦争は大きらい』39頁）
ここからわかる通り、「アンパンマンのマーチ」は弟さんに捧げた歌ではないということですね。
③やなせたかしさんの死生観が描かれている
「アンパンマンのマーチ」の中には生死に関する歌詞が多く出てきます。
“なんのために 生まれて なにをして 生きるのか”
“わからないまま おわる そんなのは いやだ！”
“時は はやく すぎる 光る 星は 消える”
また、やなせたかしさんは生前アンパンマンの映画の初日舞台挨拶で、「死ぬ時は死ぬんだよ。笑いながら死ぬんだよ。そうすれば映画の宣伝になる。死ぬまで一生懸命やるんだよ」
とおっしゃっていました。
やなせたかしさんは弟さんの死で若い時から死を意識されていたことかと思います。
「アンパンマンのマーチ」の歌詞とやなせたかしさんの言葉から、
人間はすぐに死んでしまうから、その日まで後悔しないよう、一生懸命生きる。
ということを伝えたかったのではないかと思います。
アンパンマンのマーチに関する個人的体験
「アンパンマンのマーチ」にはこれまでの人生で何度も助けられた記憶があります。
今でもアニメが放送されると元気が湧きます。
一番助けられた記憶は、引きこもってた時生きる気力が無く、病んでいた時でした。
「そうだ、恐れないで生きる喜び 例え胸の傷が傷んでも 何のために生まれて何をして喜ぶわからないものなんてそんなのは嫌だ 忘れないで夢を こぼさないで涙…」
昔、テレビで見た某有名人が、「アンパンマンの歌は感動するし歌詞がすごいんだ」とおっしゃっていました。
私も同じように感銘を受けたものです。
シンプルな言葉だからこそ、まっすぐに心に届くんですね。
子供ができた際は一緒に歌い、聴かせたいです。
さいごに
以上です。
東日本大震災直後、各ラジオ局で流され、復興のテーマソング扱いをされた「アンパンマンのマーチ」。
それは子どもを笑顔にするだけでなく、
生きることへのメッセージが大人にも響いたからではないかと思います。
ただアニメのオープニングとして聞くだけではもったいない歌なので、
じっくりと歌詞をかみしめ「アンパンマンのマーチ」を聞きなおしてみてはいかかでしょうか？
参考にしたHP
https://www.uta-net.com/song/7326/（歌詞の引用）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%AA%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%97
（やなせたかしさんの言葉「死ぬ時は死ぬんだよ。笑いながら死ぬんだよ。そうすれば映画の宣伝になる。死ぬまで一生懸命やるんだよ」を引用）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81
（“1番の詞に「胸の傷」など子供向け番組にはそぐわない表現があるためとされている”と『ぼくは戦争は大きらい』の本の一部を引用）
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1451018474
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1210799972
https://iinee-news.com/post-307/
https://anpanman-march.blog.ss-blog.jp/2014-06-18-1